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2020年はアメリカ大統領選挙!株価は上がるのか?

アメリカ合衆国国旗「星条旗」

2020年はアメリカ大統領選挙!株価は高い?

2019年も残りわずかとなりました。2020年に4年に1度日本で開催されるのは東京オリンピックですが、アメリカで4年に1度開催されるのが、アメリカ大統領選挙です。実はアメリカの中間選挙からアメリカ大統領選挙年に向けて上昇しやすいというアノマリーがあります。今回は、このアメリカ大統領選挙と株価の関係、いわゆるアノマリーについてご紹介したいと思います。

アメリカ大統領選挙前は株価が上がりやすい!

大統領選挙の前はなぜ株価が上がりやすいのか。これは少し考えてみると簡単です。政権を担っている党(現在は共和党です。)は国民の支持を得て選挙に勝つため、景気対策を中心に様々な政策発動をどんどん打ち出してくるからです。これは選挙前ギリギリまで続くと思いますのでまだまだ期待できそうです。トランプ大統領よろしくお願いします!

アメリカ大統領選挙のアノマリーを統計で確認してみた

みずほ証券作成資料によるとNYダウの平均騰落率は以下の通りとなっています。

平均騰落率
中間選挙の年 5.3%
大統領選挙前年15.9%
大統領選挙の年5.1%
大統領選挙の翌年7.0%

どうでしょうか。大統領選挙前年の騰落率が突出して高くなっています。ちなみに2019年のNYダウの騰落率は20%を超えており、2019年で言えば現在のところアノマリー通りと言えそうです。アメリカの主要株価は史上最高値の更新を続けていますね。また、来年2020年、大統領選挙の年はどうかと言いますと、過去の結果から言うとあまり優位性は見られません。しかし、2008年にリーマンショックによる年間騰落率-33.9%がありますので、その分は差し引いて考える必要があるかもしれません。

アメリカ大統領選挙のある年のNYダウの騰落率は次のとおりです。

2016年 13.4%

2012年 7.3%

2008年 -33.8(リーマンショック)

2004年  3.1

2000年 -6.2

1996年 26.0

1992年 4.2

1988年 11.9

1984年 -3.7

1980年  14.9

勝率で言えば、7勝3敗です。さて、今年はどうなるでしょうか。

ちなみに、過去の大統領選挙前年の各年の騰落率についても調べ見ました。

2019年 20.6%(11月26日まで)

2015年 -2.2%

2011年 5.5

2007年  6.4

2003年 25.3

1999年 25.2

1995年 33.5

1991年 20.3

1987年 2.3

1983年  20.3

マイナスになったのは1983年以降1回だけです。今年も比較的大きな上昇となりましたね。

おわりに

いかがだったでしょうか。今回はアメリカ大統領選挙と株価のアノマリーについて紹介しました。今や日本株はアメリカの株価に大きく影響を受けています。アメリカの株価のアノマリーを知ることは、日本株の投資戦略にも役に立つと思います。残念ながらアノマリー的に相場が上昇しやすい2019年はもう終わってしまいます。しかし、私は来年2020年も相場は高いと思っています。大相場に期待したいと思います。そして、4年後の上昇相場にはまたしっかりと稼げるようにこのアノマリーを頭の片隅に置いておきたいと思います。

※アノマリーについては必ずそうなるとは限らないことだけは留意ください。


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アメリカ中間選挙について解説した記事です。

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