
2019年の大納会・2020年の大発会の株価はどうなる?
今年も残すところあと少しとなりました。相場の方は米中貿易協議の第一段階が合意したこともあり、堅調に推移しています。この堅調な相場はいつまで続くでしょうか。私は来年1月上旬までは堅調と踏んでいます。
さて、日本の証券取引所では年内最後の取引日を「大納会」、新年最初の取引を「大発会」と呼ばれます。(取引は通常通りです。)
今回は過去の大納会、大発会の株価をさかのぼって見てみたいと思います。
大納会の株価は上がりやすい?
大納会は年内最後の営業日で、土日祝日が重ならなかった場合は12月30日となります。2019年の大納会は12月30日です。
過去10年間の大納会の株価(終値)を見てみましょう。
年 | 日経平均株価 | 値幅 |
2018年 | 20,014円 | -62円 |
2017年 | 22,764円 | -19円 |
2016年 | 19,114円 | -30円 |
2015年 | 19,033円 | +51円 |
2014年 | 17,450円 | -279円 |
2013年 | 16,291円 | +112円 |
2012年 | 10,395円 | +72円 |
2011年 | 8,455円 | +56円 |
2010年 | 10,228円 | -115円 |
2009年 | 10,546円 | -91円 |
これを見る限り傾向は読み取れません。
しかし、一般的に大納会は株価が上がりやすいと言われています。大納会の日は、実質上は来年相場入りをしており、税金対策の損失確定を終えているため、売り圧力が一段落するためと考えられます。一方、年末年始の休みを控えポジションを落とす動きもあるのは認識しておきましょう。
大発会の株価も上がりやすい?
大発会は、新年最初の営業日で、土日祝日が重ならなかった場合は1月4日となります。2020年の大発会は1月6日となります。
過去10年間の大発会の株価(終値)を見てみましょう
年 | 日経平均株価 | 値幅 |
2019年 | 19,561円 | -452円 |
2018年 | 23,506円 | +741円 |
2017年 | 19,594円 | +479円 |
2016年 | 18,450円 | -582円 |
2015年 | 17,408円 | -42円 |
2014年 | 15,908円 | -382円 |
2013年 | 10,688円 | +292円 |
2012年 | 8,560円 | +104円 |
2011年 | 10,398円 | +169円 |
2010年 | 10,654円 | +108円 |
大発会についてもこれからは特に傾向は認められません。しかし、大発会についても比較的株価は上がりやすいと言われています。これは新年を迎えたお祝いムードの上げと年末の手じまいが買い戻されることにより上昇すると考えられます。
注目なのは2016年以降のここ数年間は「大発会」において、比較的大きな値動きとなっています。世界の市場に比べて日本の株式相場は休みの期間が長く、その間に世界の株式市場で何か起これば大発会では大きな値動きとなります。加えてクリスマスから年末年始は、閑散相場になりますので、値動きが大きくなりがちです。2019年の大発会はアップルショックの影響で大幅に下落しましたね。上に行くか下に行くかはわかりませんが、大きなリスクとして認識し、ポジションを落とす等の必要があると思います。
おわりに
いかがだったでしょうか。「大納会」「大発会」についてはどちらも株価は上がりやすいと言われていますが、ここ10年では「上がりやすい」とまで言える結果ではありませんでした。アノマリーとまで言える傾向ではありませんね。さて、今年の大納会、大発会はどうなるかわかりませんが、どちらにしろ閑散相場として大きな変動が起こりうるタイミングとなります。特に政治家さんたちは、通常より気持ちが大きくなり余計な一言を言ったりして・・・。(アメリカでは弾劾の件もありますし・・・。)私は少しポジションを落として落ち着いた気持ちで新たな年を迎えたいと思います。
ちなみに・・・
東京証券取引所の大納会では、毎年著名人をゲストに呼び、立会終了の鐘を鳴らします。今年は狂言師の野村萬斎さんだそうです。注目してみてください。
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