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保有株がストップ高!利益確定のタイミング(売り時)は?


ストップ高時、利益確定のタイミングは?

皆さんは、保有している銘柄が、ストップ高になった場合、どう対応していますか。持ち株がストップ高になるのは、もちろん嬉しいことです。しかし、一方でどのタイミング利確するか、それとも保有し続けるかといった判断に非常に悩みます。ストップ高になった翌日に大きく反落する銘柄もありますし、逆に連続でストップ高する銘柄もあります。

今回は、自分の保有している株がストップ高になったときに、悩まないために、自分なりにどういった対応を取るべきかを、少し考えてみたいと思います。

利益確定のために、複数単元の保有を!

まず、株式投資をするにあたって重要なのは利益を積み重ねることであるのは言うまでもありません。いくらストップ高になっても、その後、下落続いて元の株価に戻ってしまうのであれば、そのストップ高は意味がなかったことになってしまいます。そういった意味では、大きく株価が上がったときは、一部利益を確定するのはとても重要だと思います。一方で、材料が、業績に大きなプラスの影響を与えるような場合で、まだまだ株価の上昇が予想できそうな場合は、その上昇による利益も確保したいところです。

そう考えると、投資する際の大前提として、一つの銘柄に対して複数の単元を持つことがとても有効だと思います。1単元(100株または、1000株)だけの保有だと売って終わりですが、複数持っていると、一部を売って利益確定をしながら、その後の上昇の利益も取ることができます。

ストップ高すると市場の注目度が高まります。多くの投資が集まり、出来高が増え、株価が上昇する可能性がある一方、ボラティリティが上がり、急落・暴落する危険性も高まります。ストップ高になった場合、できるだけこまめな利益確定を心掛けたいと思います。

ストップ高の性質を見極める

同じストップ高であっても、それぞれの性質は異なります。例えば、何かの材料で一度ストップ高になったとしても、その後、値がついて剥がれる場合(取引が成り立つ場合)は、買いたい人のほとんどが買えてしまっている状況と考えることができるので、引き続きの上昇は厳しく、利益確定に押されるかもしれません。こういった場合は、一旦利益確定を優先する方がいいかもしれません。

一方で、ストップ高になってから、張り付いて剥がれず(ストップ高が継続し続ける)、買いが膨らんでいく場合は、買いたい人がまだ買えていないかもしれないので、上昇が継続する可能性があります。こういった場合は、利益確定は見送り、次の日の寄り付きを確認し、判断したいと思います。この場合、高く寄り付いた後、一気に下落していく場合も経験上あったので、そこは十分に確認して、逆指値などを設定しておくのがいいかもしれません。

冷静にバリュエーションを確認する

ここまで、ストップ高の時の対応を考えてきましたが、悩ましいのが長期投資で保有した銘柄のストップ高です。「目標の株価まではまだ距離があるし、長期投資なので売却したくない」という思いと、「想定以上の急上昇。含み益が急激に増えているので、一度利益確定しておきしたい」という思いのせめぎあいかと思います。

こういったときは、もう一度、その銘柄を買ったときのシナリオを見返して、ストップ高の材料が業績へどれくらいプラスの影響をしそうか、また、目標株価への株価上昇のイメージとどれぐらい乖離があるのかを見返して判断することが重要だと思います。

もちろんストップ高は、しょっちゅうあるものではないので「こまめな利益確定」を意識しながら判断したいと考えています。

さいごに

ストップ高は突然やってきます。そのときにしっかり利益を確保できるように、皆さんも事前にストップ高になった時の対応を考えてみてはいかがでしょうか。

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