資産運用の基本

株価は暴落で大儲け?VIX指数への投資は出来る?連動するETFは?

VIX指数とは?

皆さんはVIX指数と言うのを聞いたことがあると思います。

VIX指数とは、アメリカのシカゴオプション取引所がオプション取引の値動きをもとに算出・公表している指数です。一般的に、数値が高いほど、投資家が先行きに対して不安を感じているとされ、別名「恐怖指数」として有名です。

通常は10~20ぐらいで推移しますが、リーマンショックなどの暴落時には数値がはねあがります。

2000年以降の高値

2001年9月21日 アメリカ同時多発テロ…49.35

2003年3月12日 イラク戦争勃発…34.40

2008年9月18日 リーマン・ブラザーズ破綻…42.16

2008年10月24日 世界金融危機…89.53

2011年8月9日 米国債格下げ…47.56

2011年10月4日 ギリシャ国債のデフォルト危機…46.88

2015年8月24日 中国経済失速懸念…53.29

2018年2月6日 アメリカ長期金利上昇懸念…50.30

さて、このVIX指数に投資して、相場の暴落時に大きな利益を得ることは出来るのでしょうか。

VIX指数に投資するには?

このVIX指数に投資したい場合、米国ETFならVXX、日本ETFならS&P VIX短期先物ETF(1552)が候補となります。しかし、厳密に言えば、これらはVIX指数に連動するのではなく、あくまで「S&P 500 VIX 短期先物指数」に連動するため、実際のVIX指数ほど急騰しなかったりします。

また、長期で持つほど価格が下落していくのにも注意が必要です。

もし、VXXや1552に投資する場合でも、VIX指数は、急騰する前に保有しておき、急騰したら売却するということで利益を上げることになるので、VIX指数が過去最低水準にあるような状況で買っておくのがいいかと思います。しかし一方で、先ほど述べたように長期で持つと価格が下がるので注意が必要です。少し扱いが難しいETFだと思います。あくまで、年末年始やゴールデンウィークなど閑散のタイミングに相場の大きな下落のリスクヘッジと割り切って買うか、外れることもあると割り切って、売り時を決めて買うかどちらかがいいと思います。相場が大きく下げるような局面で、リスクヘッジとして有効に活用できる可能性がありますので、一度、検討してみてはいかがでしょうか。

日本版VIX指数 日経平均VI

日経平均株価の1カ月先の変動率を示す指数に日経平均VIがあります。見方や使い方はS&P500のVIX指数と変わりません。
日経平均VIは、日経平均株価が急落する時に急上昇します。通常は20ぐらいで推移しています。

まとめ

VIX指数をうまく使えば暴落時に結構な利益を出すことは可能かもしれません。しかし、今現状、VXXや1552に投資するのには注意点も多いので、そこをしっかりと理解して投資する必要があると思います。

私も今後VIX指数や日経平均VIの使い方についてもっと研究したいと考えています

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