2021年注目の投資テーマ「半導体」!
さて、今回で3回目となるシリーズ企画。2021年の株式市場で注目すべき投資テーマを紹介しています。1回目は「環境」、2回目は「新興国」をテーマとして取り上げました。さて3回目の今回は、「半導体」です。
実は半導体については、昨年末も今年2020年の注目テーマとして紹介しました。今の半導体銘柄の株価推移を見ていると間違いではなかったようです。半導体銘柄の株価は既にかなり上昇しているように見えますが、過去にさかのぼってチェックしてみると、まだ上昇余地が十分の銘柄もありますし、今後の半導体需要を考えても新高値も十分ありえます。皆さんにもぜひ注目してほしいテーマです。
我々の生活に欠かせない半導体
半導体は、普段使っているスマートフォンやPC、家電はもちろんのこと、銀行のATMや電車の運行、インターネットなど挙げればキリがないくらい多くものに使われており、まさに我々の生活に欠かすことの出来ないものとなっています。さらに、コロナ禍で一気に導入が進んだテレワークなどのデジタル化社会、そして今後私たちの生活に新たに導入されるであろう自動運転をはじめとした様々な先端技術にも欠かすことができません。もちろんこれから注目の5G(第5世代移動通信)でも半導体は注目です。
今後、デジタル庁の創設など国策として進む更なるデジタル化の流れのなかでデータ量が増大し続け、より多くのサーバー必要になると考えられます。これはすなわち、半導体がこれまで以上に必要になると言えると思います。
半導体SOX指数は高値更新
こういった状況のなか、半導体の製造や流通、販売などを手掛ける30銘柄で構成されてアメリカのフィラデルフィア半導体指数、SOXはコロナの影響で一時大きく下げたものの、現在は史上最高値付近で推移しており、今後も度々の調整があっても上昇が期待できると考えています。
ちなみに、このアメリカ市場に上場している半導体銘柄に分散して投資するには、米国ETFのsmhが便利です。楽天証券やSBI証券などで売買できます。
日本の半導体銘柄は?
さて、日本の半導体銘柄にはどういった企業があるのでしょうか。半導体銘柄の投資にあたっては世界で一定のシェアをとっていることが重要だと私は考えていますので、その観点で簡単に紹介すると、まずは半導体検査装置のアドバンテスト(6857)、ウェハ洗浄装置を手掛けるスクリーン(7735)、半導体・電子部品の切断・研削・研磨装置の世界トップメーカーディスコ(6164)、半導体シリコンウエハの信越化学工業(4063)とSUMCO(3436)、そして、半導体製造装置の崩壊東京エレクトロン(8035)ですかね。最近ではマスク欠陥検査装置でのレーザーテックも有名です。値嵩株が多く手が出しづらいですが、皆さんもぜひ注目してください。
半導体は先行指標にも!
先ほど、半導体は、私たちの生活に欠かせないものと述べました。つまり、とても多くの製品に使われているのです。そして、半導体は開発で早い段階から使用されるため、半導体の市況や動向、株価が、先行指標の1つとしても活用出来ます。
私も半導体SOX指数は毎日欠かさずにチェックしています。皆さんも世界経済の動向を知るためにも必ずチェックしましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。半導体銘柄は2021年も引き続き注目です。期間益回りが高く、上昇するときは大きい半導体銘柄。乗り遅れないように気をつけてください。