株の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」というのがあります。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とた場合全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということで、投資をするときに、複数のものに投資を行い、リスクを分散させた方が良いという意味です。
さて、この格言について自分なりに解釈してみます。
まず、株の世界で最も大切なものは何なのか。私は株式市場を退場にならないことだと思います。要するに暴落により資産の多くを失い戻ってこれないということにならないのが大切だと思います。
日本株だけに投資していた場合、バブル崩壊や東日本大震災など日本発で起こった事象の影響をもろに受けてしまいます。しかし、アメリカ株など別の国の株にも分散して投資していた場合、そちらの被害はないかもしれません。
また、株と債券は違った動きをしますので、株は大幅下落だけど、債券は大丈夫。ということもあるでしょう。
そういった意味では1つのものに投資しすぎて、株式市場を退場にならないよう資産の分散し、リスクを抑えることは重要だと思います。株は下がり続けることはありませんので、下がったときに株を買えるように現金が用意できるように考えておくといいと思います。
一方で、リスクを抑えることはリターンも低くなるということになります。上がるものがあれば、下がるものもあるので当然です。分散を意識しすぎると、目標のリターンに全然及ばないという結果になりかねません。
要は、どれだけのリスクが許容でき、どれくらいのリターンを求めるかによって、分散の度合いが変わってくると思います。
資産をたくさん持っていて、資産を減らさずに運用したい人は、分散度合いを高めリスクを減らす必要がありますし、
株で儲けたいと考えている人は、ある程度集中的に投資をしないと儲けることはできません。
ある本に、集中投資をしないと株で金持ちには慣れないと書いてありました。
自分の求めるものに応じてアセットロケーションの構成を見直してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、積み立て投資など時間軸でリスクを減らす方法もあると思うので、総合的にリスクを管理すると良いかと思います。