資産運用の基本

ウクライナ情勢緊迫!戦争は買いなのか!?株価どうなる?

ウクライナを巡って、ロシアとアメリカが対立。戦争の危機が迫っています。

状況を簡単に説明すると、ウクライナは元々、旧ソビエト連邦の国でした。しかし、将来的なEU(欧州連合)、NATO(北大西洋条約機構)加盟を目指す方針を示しており、それをロシアが阻止しようとして、ウクライナに侵攻しようとしているのです。

ロシアはウクライナとの国境周辺地域で軍備を増強しており、10万人規模とも言われます。一方のアメリカもヨーロッパ東部の防衛態勢を強化するためとして軍を派遣。ウクライナ情勢は緊迫しているのです。

残念なことに、これまでも世界では様々な思惑により度々戦争が起こってきました。多くの人が戦争で命を落とすことは非常に残念でなりません。

戦争はもちろん世界の金融市場にも大きな影響を与えます。今、ウクライナを巡るロシアとアメリカの対立は世界の投資家にとって不安の種となっています。
戦争や武力衝突はこれからも幾度となく起こるでしょう。そんな時、我々投資家はどのように立ち回れば良いのでしょうか。これまで起こった戦争とその時の株価の動きを少し振り返って考えてみましょう。

過去はどうだった?

朝鮮戦争

私たちが住む日本の近く、朝鮮半島で1950年6月に勃発した朝鮮戦争。東証株価指数は1950年6月から1953年7月までで3.5倍となりました。

湾岸戦争

1990年8月2日にイラクがクウェートを侵攻、翌年1月17日にイラクへの空爆によって湾岸戦争が開始されました。

イラクのクウェート侵攻の際、株価は暴落しましたが、湾岸戦争開始後は逆に株価が上昇しています。

イラク戦争

2001年9月11日の米国同時多発テロが生じ、それに報復する形で、アフガニスタンに対する空爆を開始しました。
アメリカ・イギリスなどがイラク侵攻を始めた2003年3月を底に株価は上昇しています。

当時の経済状況等は様々ですので、紹介した事例のように必ず上昇すると言いきれるわけではありません。
しかし、いつ起こるかわからない戦争・武力衝突を目の前にして、戦争・武力衝突など有事の時にどのような動きをするのか予想することは、大切です。

市場では、「戦争は買い」とか「近くの戦争は売り、遠くの戦争は買い」と言ったことがよく言われます。

緊迫した事態が発生し戦争に突入した場合、一時的には大きく下落する可能性がありますが、悪材料出尽くしや戦争による特需などでそこが相場は底となり、大きな買い場となる可能性があります。

リスク管理しながら、資金投入できるように準備をしておきましょう。

戦争で上昇が期待出来る銘柄は?

それでは、戦争などの有事勃発時はどういった銘柄に投資すればいいのでしょうか。
基本的は、日本市場でいえば、日経平均やTOPIXなどの指数に連動するETF。アメリカ市場であれば、S&P500などに連動するETFで問題ないかと思います。

個別銘柄であれば軍事関係銘柄が当然上がりやすいと言えるでしょう。

そこで、軍事関係の銘柄をいくつかご紹介します。

1.ロッキード・マーチン

ロッキード・マーチンは世界最大の防衛起業関連の企業。米国房総省(ペンタゴン)から、様々な恩恵を受けています。

中でも「F35ステレス戦闘機」の受注総額は一兆円と言われています。

2,ブーズ・アレン・ハミルトン

ブーズ・アレン・ハミルトンはヘルスケア、IT、サイバー関連サービスを行う企業です。
今後起こる戦争はサイバー攻撃が中心になる的な話もよく聞くので、これまで以上に恩恵があるかもしれません。

3.ゼネラル・ダイナミクス

ゼネラル・ダイナミクスは、総合軍事会社。航空機、戦闘車両、兵器システムというサービスの会社で防衛費の受注をしています。

日本の軍事銘柄も紹介しておきましょう。

1.石川製作所

石川製作所は、自衛隊向けに機雷の制作を行っている会社です。地政学リスクが高まると株価が上昇する傾向にあります。

2.細谷火工

細谷火工は、自衛隊向けの照明弾や発煙筒をつくっている会社。石川製作所と同じく、地政学リスクや防衛の意識が高まると株価が上がることが多いです。

まとめ

戦争が起きることは決して喜ばしいことではありません。投資家として戦争が起こったときの対策を立てておくことは必要です。

また、戦争等で大きな株価が下落した時こそ大きく資金を増やすチャンスでもあります。

今まさに起こるかもしれないウクライナを巡る軍事衝突。この機会にしっかりと対策を立てておきましょう。

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