資産運用の基本

株式投資における暴落対策に現金比率が重要な理由

株式投資における暴落対策に現金比率が重要な理由

株式投資をするうえでもっとも怖いのは急な下落、そう暴落です。私もリーマンショック級の暴落はないですが、中程度の暴落は経験したことがあります。そのときはいつまで下がるのかととても不安になり、夜もぐっすり眠れませんでした。このブログでは、その経験も生かし、下落相場でも利益を得るためのETFである「ダブルインバース」や「ダブルベア」について紹介させていただくなど、「暴落はチャンス」としてとらえています。そして、この「暴落をチャンスに変える」また、「上昇相場でも下落相場でも利益を得る」ために鍵となるのが、ダブルインバース・ダブルベアに加えて「現金比率」だと私は考えています。

株式投資における現金比率の考え方

ここでいう現金比率は、株式投資に使えるお金のうちどれだけを額を持っているかということです。私は、現在日本株・米国株の株式市場に投資しており、それ以外(債券や金、商品など)には現在のところ投資していません。そのため、株(日本株・米国株)と現金の割合ということができると思います。ちなみにREITを買う場合は、株の中に含めて計算しています。私は比較的積極的な投資をして、できる限り効率よく利益を得たいと考えており、株式市場のトレンドに合わせできるだけ強い銘柄に投資していくことを現在の投資手法としています。

より効率よく利益を上げるためには、相場が上昇しているときはできるだけ資金を投下して利益をあげることが必要です。また一方で、下落相場となる場合は「資金を引き揚げて損失を減らす」もしくは私が取り組んでいる「ダブルインバース・ダブルベア」で利益を出すことが重要です。

しかし、株式市場の天井や底値をピンポイントで当て、資金を引き揚げたり、投下したりするのは至難の業です。

そこで私は、相場の状況・マクロ環境を複数の指標やニュース参考にしながら、現金比率を変化させるようにしています。もちろんそううまく行くわけではありません。思った以上に相場が上昇したり、予想外に突然相場が崩れたり・・・。しかし、世界の株価やニュースにアンテナを張り、少し不安があれば、現金を確保する意識を持つことで、何も考えず、投資をして行き当たりばったりになるよりは、かなりリスクを抑えることに繋がっていると考えています。

現金は何のために必要か

まず最も大きな目的は、下落時の損失額を少しでも抑えることです。現金は、当然ながら株式相場が上がろうが下がろうが金額が変わりません。このため、現金を多く確保することで相場下落により損失が多くなるのを防ぎます。

そしてこの現金は、ダブルインバースやダブルベア購入の資金=相場の下落による損失を防ぐための「資金均衡化」ための資金となります。そして、更に相場が下落するようであれば、持ち株を処分してさらにダブルインバース・ダブルベアを買い増ししていき利益をとっていきます。より効率よく利益を出すには、相場の転換点でよりスピーディーでスムーズな動きが求められるのです。

現金比率を考えるときの材料〈指標〉

実際に現金比率を考える際に考慮すべきなのは、市場(特にアメリカ)にどれだけリスクがあるかということです。そこで優先的に確認すべきなのは、市場が下落局面になる際、真っ先に売られることとなる信用格付けの低いリスクの高い債券が集められたジャンク債ETF(HYG)です。。そして、VIX指数(恐怖指数)も確認しましょう。これを見ることで投資家が株式市場に不安を感じているかどうかを知ることができます。平常時は10から20程度と言われています。そして、最近では補足として、アメリカの10年国債金利も確認しています。10年国債金利は、債券が売られると上がります。昨年(2018)年後半から異常なほど債券が買われていて、その間、株価は軟調で推移をしてきました。今後、損益通算の期限を迎え、利益確定などで急激な巻き戻し(債券売り)が起こる可能性があります。これにより、債券が売られてできたお金が株に回ってくる可能性があります。

現金比率を考えるときの材料〈ニュース〉

そして、株式市場に大きな影響を及ぼすのが政治リスクです。トランプ大統領の誕生からは特に政治リスクで株式市場は揺らされてきました。こういった政治リスクは、正直読めない部分が多いのでより警戒が必要になります。日本のニュースだけではなく、世界のニュースに常にアンテナを張っている必要があると思います。最近で言うとやはり米中貿易協議、トランプ大統領の弾劾調査、香港暴動などが中心になると思います。こういった政治的リスクが大きく相場と下振れさせるかもしれません。しっかり注目しておくことをお勧めします。

ちなみに私の現金比率は・・・

ちなみに現在の私のキャッシュ比率は、25%ぐらいです。今はだいたい20%~30%ぐらいを目安にしています。理由は上述した米中貿易協議、トランプ大統領の弾劾調査、香港暴動の政治的リスクに加え、ジャンク債が10月末から下落を続けていること。そして、現状相場は高値もみ合いとなっていて、もし下抜けると25日線まで行ってしまうかもしれないと考えていることです。この25日線は600円ほど下になりますので、この急落が怖いので少し多めに現金を確保しています。

今後、株式相場が揉み合いから上に抜けたタイミングで、現金比率は10%ほどにしてもいいかと考えています。逆に揉み合いをした抜け、下落相場になりそうであれば、持っている現金でダブルインバースで資産の均衡化を図る予定でいます。

おわりに

いかがだったでしょうか。皆さんもお手持ちの投資資金をご確認いただき、株式投資における現金比率について、一度考えていただければ幸いです。


記事内で紹介したジャンク債ETFをはじめとしたアメリカで確認すべき指標について書いた記事です。

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ダブルインバース・ダブルベアについての私なりの投資ルールを記載した記事です。

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アメリカ市場に投資している場合に、ダブルインバースと同じような使い方のできるETFを紹介した記事です。

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