資産運用の基本

セリング・クライマックス（セリクラ）とは？株の買い時！

皆さんはセリング・クライマックスという言葉を聞いたことはありますか？株をやっていると１度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

セリング・クライマックスに気づき、そのタイミングで株などを買うことで、大きく利益を得ることが出来る可能性があります。

投資はギャンブルではありません。なのでこういった知識を身に付け、積み上げていくことがとても重要となります。

今回は、セリング・クライマックスで利益を得る方法について解説していきます。

セリング・クライマックスとは

「セリング・クライマックス」。これは、「Selling=売る」＋「Climax=絶頂・最高潮」を掛け合わせた投用語です。「セリクラ」とも略されます。

中期や長期に渡って下落している相場の最終段階において、投資に参加している人の大半が弱気になり、大量の売り注文をマーケットに出して、相場が急落する。このような状況のことをいいます。

「セリング・クライマックス」は、中期や長期に渡って株価が下落している最中に、マーケットに影響を与えるような環境が急変することが起因となって起こります。

政治や災害などの外部環境が急変することや、急落による買い手の含み損の増加などが、投資家にパニックを起こさせ、株が一斉に売られてしまい株が大暴落します。

リーマンショックやコロナなど世界に影響を与える出来事がきっかけになっています。

このような予期せぬ悪い出来事が起こると投資家は総悲観に見舞われます。市場がパニックを起こし、売り一色となってしまいます。

さらに、株価が下落することで信用買いをしている人の追証が発生します。これが、さらに売りを呼び、連鎖的な投売りで一気に相場が崩れます。

大きな下落局面では、価格が下がったことに割安感を感じて買いの取引を行い、大損に大損を重ねてしまう初心者もいます。

ですから、セリング・クライマックスに巻き込まれている状態は、一般的には取引参入することをおすすめできません。

しかし、セリング・クライマックスの仕組みを理解した上で、的確なタイミングで取引を行えると、大きな利益を狙うことができます。

セリング・クライマックスによって一斉に売られた後は、需給が改善します。そして、その後は相場が上昇に転じることが多いです。

セリング・クライマックスになると、驚くほどの大暴落となります。しかし、相場が永遠に下げ続けることはないです。

買いたい人が多くなり、売りたい人とぶつかります。そして後述するセリング・クライマックスのサインが出て、株価は上昇へ向かいます。

セリング・クライマックスの時は、かなりの割安価格で株を手に入れることができます。その後に株価は上昇するので、買いのタイミングを見誤らなければ大きな利益を得ることができるのです。

セリング・クライマックスで利益を確定するには、買いどきを見極めることが重要です。そのサインは２あります。

ローソク足とは、ある時点での「始値」「終値」「高値」「安値」の4つの価格を、ひとつの線で表したもののことです。日本で最もよく使われるチャートになります。

株価の下落局面において、ローソク足が大きな下髭をつけた場合に、株価の転換点となることが多いです。下髭がない場合は、大きな陽線から始まる場合もあります。

下の図はコロナショック時のセリング・クライマックスのチャートです。

ローソク足がこのようになっていると、高い確率で、その後リバウンドします。

通常、出来高は相場の下落に合わせて減少します。しかし、セリング・クライマックスのときには出来高が増加する傾向にあります。

出来高とは、ある一定期間内に売買が成立した株数のことを言います。出来高は株価に先行するともいわれます。今後の市場がどうなるかの予測に役立つのです。

セリング・クライマックスは、出来高とローソク足の形合わせて判断するようにしましょう。

セリング・クライマックスを見極めて株等を買うと大きく利益を得る可能性があります。

一方で、もし更なる下落になった場合は、大きく損失を被る可能性があります。

ここぞとばかりに、追加投資するタイミングではありますが、もし下落した場合でも市場から退場とならないよう、一定のキャッシュを残すなど資金管理に注意を払いましょう。特に信用買いをされる場合は要注意です。

セリング・クライマックスが起きる原因や背景、売買ポイントなどについて理解することで、利益を獲得することが可能になります。

投資家がピンチと考えるような相場局面でも、利益を狙うことが可能になるのです。

セリング・クライマックスについての正しい知識を身に付け、そのタイミングを待って株などに投資を行い利益を獲得しましょう。