資産運用の基本

アメリカFRBの金融政策に注目!株価への影響は?

世界中が注目するFRBとは?

FRBはアメリカの中央銀行に当たり、米連邦準備制度理事会の略です。
FRBの金融政策の実施を通じた「雇用の最大化」と「物価の安定」を使命としています。


日本でいえば、日本銀行みたいな役目の機関です。日本銀行と同じように独立した政府機関であり、国民と議会に対し説明責任を負います。

また、大統領が指名する議長一人、副議長一人含む理事7人で組織され、このFRB、後述のFOMCの金融政策の下、各地の連邦準備銀行(ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、セントルイス、ミネアポリス、カンザスシティ、ダラス、サンフランシスコ)が中央銀行業務を行っています。

FOMCとFRBに注目せよ!

FRBが実施する金融政策は世界中で注目されています。とりわけ、アメリカの金融政策を決めるFRBの会合であるのFOMCは、世界の株価を大きく動かします。FOMCは、通常年8回開催され、金融政策を決めます。日本なら日銀の金融政策決定会合に当たるものです。
よくニュースで「タカ派」とか「ハト派」と聞くと思います。これは政策金利の引き上げに積極的な人を「タカ派」。慎重な姿勢である人を「ハト派」と呼んでいます。

FOMCの際には、この各派の姿勢にも注目しておましょう。

そして、FOMCが開催日や話し合われた内容については必ず押さえておきましょう。
アメリカ経済は世界経済の中心です。そのアメリカ経済を動かしてるのがFRBなのです。

FRBの金融政策とは?

FRBの金融政策では、中央銀行が一般銀行に貸し出すときの金利である政策金利の調整や、米国債券等の資産購入により、通貨の供給量を調整することを行います。
通貨の供給量を調整することで、景気をコントロールします。
景気が悪くなると「金融緩和」により、通貨の供給量を増やし、景気浮揚を促します。一方で、景気が良くなり過熱感が強くなると、それを抑制するため「金融引き締め」を実施します。
今話題になっているテーパリングもその一つ。米国債券等の資産購入などの量的緩和政策を縮小していくことを言います

最後に

世界経済の中心、アメリカの景気は、FRBの金融政策によりコントロールされています。

そのため、株価に影響を与える経済の循環サイクルを捉えるには、FRBの動向を常に注視しておく必要があります。
株式投資においては、個々の企業業績に加え、世界経済などマクロ環境も考慮することが、重要です。しっかりとFRB、FOMCの動向をチェックしておきましょう。

特に、2022年においては、マーケットは4回の利上げに加え、テーパリングを実施。金融引き締めの流れが強くなっています。特に、2022年においては、マーケットは4回の利上げに加え、テーパリングを実施。金融引き締め

この金融引き締めは、景気が良いから行われるため、金融相場からの、中間反落後に、いわゆる業績相場が期待できます。

一方、FRBの利上げが企業業績に悪影響を与える水準となれば、景気後退サイクル入ると想定されます。(個人的には2022年の景気後退サイクル入りはないと考えています。)
2022年のFRBの金融政策は、大きく相場に影響を与えると考えるでしょう。

「FRBに逆らうな」これは、よく知られた相場の格言です。FRBの金融政策をしっかり注視し、FRBのガイダンスを理解したうえで、今後の経済を見通すとともに、世界経済全体を俯瞰して、適時適切に投資を行いましょう。

2022年はアメリカ中間選挙にも大注目です。

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