アニマルスピリット指数とは?株価に与える影響は?
アニマルスピリット指数とは?株価に与える影響は?
皆さんはアニマルスピリット指数という言葉をご存じですか?日経新聞にアニマルスピリット指数という聞いたことのない言葉が記載されていました。少し調べてみました。
2021年4月17日の日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00002_X10C21A4000000/
アニマルスプリット指数とは?
アニマルスピリット指数とは何なのか。経済産業省のページに解説がありました。経済産業省によると各社品目ごとに生産計画を上方修正した数と下方修正した数を比較して、その比率の差分を計算した指標が「アニマルスピリット指標」で、企業の生産計画の強気、弱気の度合いを推し量る指標とのことだそうです。
概ねマイナス5を下回ると景気後退局面入りしている可能性が高いとのことでした。
アニマルスプリット指数の株価への影響は?
アニマルスピリット指数が直接株価の動きを左右するものだとは考えられません。しかし、アニマルスプリット指数は、企業の今後の生産マインドを表すわけです。
当然、指数が高ければ、今後の景気がよくなると考える企業が多いと言えます。そのため、株価が上昇しやすいと言えるのではないでしょうか。ただし、よく言われることですが、株価は景気を先取りすると言われますから、その点は念頭に置いておく必要があると思います。
今回の日本経済新聞の記事では、以下のように記載されています。
「米銀ウェルズ・ファーゴが算出する「アニマルスピリット指数」の3月分は強気・弱気の境目となるゼロを1年ぶりに上回った。08年の金融危機時では景気後退からの回復で同指数がプラス転換するのに6年3カ月かかった。今回の回復は格段に早い。同指数の上昇は今後、設備投資など実体経済の回復がさらに進むことを示唆する。」
つまり、米国株の好調の影には、このアニマルスピリット指数が示すように、今後の実態経済の回復期待があると考えらるということですね。
一方の日本のアニマルスピリット指数はどうか。ウェルズ・ファーゴが算出する指数と全く同じものなのかわかりません。しかし、2021年3月調査ではアニマルスピリット指標は11.1と8か月連続でプラス。生産マインドはアメリカ同様と強気のようです。
生産マインドがアメリカ同様強気の中で、日この本株の軟調さは、やはり新型コロナの感染症の状況。つまり、三度目の緊急事態宣言に陥るようなこの状況が影響しているようですね。
さて、緊急事態宣言がアニマルスピリット指数にどのような影響を与えるのでしょうか。数値の低下につながるのであれば、今後の株式相場も不安定になりそうですので、アニマルスピリット指数は注視していく必要がありそうです。
今後のアニマルスピリット指数の動向は以下の経済産業省のページでチェックできます。ぜひ、ご参考にしてください。
経済産業省 経済解析室ニュース
URL:https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/archive/mailmaga_index.html