2020年株価が上がる株は?「日本電子材料(6855)」に注目
2020年株価が上がる株は?「日本電子材料(6855)」に注目
今日も2020年に私が狙いたい注目銘柄を紹介したいと思います。
今回は「日本電子材料(6255)」です。
日本電子材料はどんな会社?
日本電子材料株式会社は、1960年に設立された会社で、2005年に東京証券取引所市場第二部に上場、そして翌年3月第一部上場となりました。本社は兵庫県尼崎市に置いています。
事業内容は半導体の製造に欠かせない「プローブカード」を主力製品としており、世界では約20%、日本国内では約40%のシェアを誇る会社です。
なお、「プローブカード」は、半導体の製造工程の中でウエハの回路を作る「前工程」の最終テストに使われます。半導体はパソコンやスマートフォン、家電製品などあらとあらゆる製品に使われており、私たちの生活にはなくてはならないものと言えます。
株価、チャートは?
日本電子材料株式会社の2019年12月30日時点の株価は1,047円で配当利回りは0.96%。PERは16.80倍となっています。株主優待制度は導入していません。
日足チャートをご覧ください。
2019年7月を底に大幅な上昇となっています。約2.5倍の上昇です。特に年末に上昇基調を強めており、ここから買うのには少し勇気がいるかもしれません。
月足のチャートをご覧ください。
リーマンショック前には3,400円をつけています。また、今の水準は2008年以降の最高値にあり、ここから上はしこりもなく、このままレンジブレイクが確定すれば、大きな上昇につながるかもしれません。ターゲットは3,000円といったところでしょうか。
少し勇気が必要ですが、上昇余地は大きいので今からでも買えると私は考えています。大納会(12月30日)に2018年5月の高値を抜いたところなので、エントリーのタイミングとしては今です。しかし、リスク管理は徹底したいところです。
業績は?
では、いつもどおり四季報の一株当たり利益の伸びを見てみましょう。
2015年3月期 74.5円
2016年3月期 31.2円
2017年3月期 7.5円
2018年3月期 29.0円
2019年3月期 76.5円
2020年3月期(予) 62.3円
2021年3月期 (予) 59.5円
いかがでしょうか。
順調な成長とは程遠いです。これは世界の半導体需要が関係していると思われます。普通、この数字をみてこの銘柄を買うことはできません。
なぜ私は狙っているのか。
それでも私が日本電子材料を狙っているのは、半導体の市況に改善の兆しが見えてきているからです。
世界半導体市場統計によると、2019年の半導体市場は前年比12.8%減となるとしている一方、2020年は、5Gの普及やデータセンター需要回復などで、2019年比で5.9%増と回復基調になると予測しています。
加えて、日本経済新聞の少し前のニュースで、世界の半導体メーカーでも業績の底入れが見られるようになってきていると報道されていました。また、不安材料は米中貿易協議ですが、これについても今後第2段階、3段階の合意をアメリカ大統領選挙までにはしてくるでしょう。となると、半導体の製造に欠かせない「プローブカード」で多くのシェアを獲得している日本電子材料の業績にも追い風になるはずです。業績にも修正が入ってくるかもしれません。
半導体銘柄は株式市場では先行業種です。実際にしっかりとした半導体市況の回復の裏付けデータが出てくるまでに株価は上昇を始めていると考えられます。現に半導体SOX指数は史上最高値の更新を続けています。
今後、半導体市況の回復を裏付けるデータがもっと出てきたり、業績の回復が明らかになったりしてからこの株を買っていては、株価は上昇に乗り遅れるのではと思っています。半導体銘柄は期間益回りがとても大きいので、取り逃すのはもったいないと思っています。
ただ、売買するにあたっては、株価上昇の裏付けがあるわけではない(EPSが伸びていない)ので、ルールに沿って保有することが大切です。売りルールに抵触したら売り、売った後も監視をしておいて、再度買いルールを満たせば買うということを繰り返すことで、大きな損失にならないようにリスク管理したいと思います。