「信用倍率」に注目、株価が上がりやすいか下がりやすいか
信用倍率とは
ある銘柄の価格を決めるのは需給です。要するに株を買う人が多いのか、売る人が多いのかということです。信用取引の需給を表すのが、信用倍率です。
信用倍率は、信用取引の売りと買いのバランスを表した数値です。
計算は以下のとおりです。
信用倍率=信用買い残÷信用売り残
信用買い残は信用取引で買ったあと、まだ決済していないもので、今後、いつかは売りで決済する必要があります。将来の売り要因となります。
一方で、信用売り残は信用取引で売ったあとまだ決済していないもので、いつかは買いで決済する必要があります。将来の買い要因となります。
つまり、将来的に売買がどれだけ生じるのかを表していると言えます。
信用倍率は、1倍以上あるのが通常です。
売り残が買い残より多い1倍以下である銘柄は、将来買われる可能性が高いと考えられるので、注目の銘柄ということができます。
実際には、信用倍率が低いから絶対に株価が上がる訳ではありませんので、注意が必要です。
信用倍率をどう使うか
私は、信用倍率を銘柄選択の最終の指標として使います。買いルールを満たした良いチャートの銘柄が複数あり、銘柄の選択が必要な場合や、買うかどうか迷ったときに判断材料とします。
信用倍率の低い銘柄は、株価が上昇を続けることで、信用売りの決済(損切り)する人が増え、急騰・暴騰の踏み上げ相場に繋がる可能性があります。
銘柄に迷ったときには少し信用倍率を気にしてみてはいかがでしょうか。