株価の底打ちを知る 信用評価損益率
はじめに
2月初めから続く不安定な相場展開。精神的にもタフな相場が続いています。株価がさらに下落するのか。一方上昇するのか。
「だれか教えてくれ~」
という声が聞こえてきそう。
まあ、それを教えてくれる人はいません。自分でしっかり判断して、自分で責任をとるしかないのです。
さて、今回は、「信用評価損益率」という指標をご紹介します。
きっと、みなさんの相場判断に役立つ指標です。
信用評価損益率とは
信用評価損益率とは、信用取引(持っている資金以上の取引を行う取引)により投資家がどれほど損を抱えているかを計る指標で、相場がどれくらい過熱しているかをはかります。
信用評価損益率の計算方法
信用評価損益率=(評価損益額÷信用建玉残高)×100
一般的に損益率が-10%を超えると追証(信用取引のための保証金)が発生し、個人の投げ売りが始まると言われており、-15%~-20%を下回ると投げ売りが落ち着き相場が底打ちとなると言われています。
一方、損益率か-3~ー3.5%に近づくと相場の天井圏と言われます。
信用評価損益率は、毎週水曜日に「信用取引残高」の数値をベースに算出され、日経新聞では翌日の木曜日の朝刊に掲載されていますので、確認してみてください。
2月の急落相場で見てみると、1月12日に-3.63%とかなり相場が過熱していたことがわかります。
今回の急落において、信用評価損益率は非常に有効な指標として機能したと言えるでしょう。
ちなみに3月9日も-9.32%です。-10%に非常に近いので注意しておきましょう。
信用評価損益率の確認方法
信用評価損益率の確認に私が確認している便利なサイトを紹介しておきましょう。
東証や他の証券会社では、前週の信用評価損益率を翌週に公表していますが、松井証券は毎日、翌営業日に公表しています。
世界の株価と日経平均先物 信用評価損益率 信用残 日経平均比較チャート
世界や日本の株価などがリアルタイムで確認できるサイトです。信用評価損益率だけではなく、様々な指標を確認できます。私はこのサイトで日経平均先物やNYダウのリアルタイムの株価を確認します。
その他にも様々なサイトで紹介されていますので、自分にあったサイトを見つけてください。
まとめ
信用評価損益率は、皆さんの投資に役立つこと間違いなしの指標です。他の指標と組み合わせて使うことでより有効な指標となり得るでしょう。
信用評価損益率。ぜひお使いください。