成長企業を見つける指標 ROE
銘柄を選ぶ際、様々な指標を使って購入するかどうかの判断をされると思います。
皆さんがよく耳にする指標にROEというものがあると思います。今日はそのROEについてお話しします。
成長企業をさがすための指標
ROEは 株主資本利益率(自己資本利益率)のことです。
収益性を図るための指標で、株主の資本をどれだけ有効活用しているか、少ない資本で効率的に利益を上げているかを表し、成長性が高い企業を見つけるのに便利な指標です。
計算式
ROE=純利益÷純資産
一般的にROEが10~20%程度の水準が優良企業の目安とされています。
ちなみに日本の上場企業の平均ROEは5%ほどで世界的に見ても低いそうです。一方、アメリカの場合は12%とされ、ウォーレン・バフェットが求めているのは、ROE15%以上との事です。
日本の市場で大きな影響力を持つ外国人投資家はROE が高い銘柄を好む傾向があり、ROEが高い企業はその外国人投資家に買われやすいということになります。
ROEを活用する際の注意点
ROEは、純利益を純資産で割って計算しますが、仮に借金を増やして事業を拡大し、純利益が増えた場合も上昇します。
そのため、自己資本比率や有利子負債の変化もあわせて確認することが大事だと思います。
自己資本比率は目安として40%を超えていれば、その会社は安全だと言うわれるそうです。理想を言えば、自己資本比率が60%以上ほしいところです。
また、ROEはその年の数値だけを見るだけではなく、複数年のROEの推移を見ることも大事と言えそうです。
皆さんの保有銘柄のROEも一度確認してみてください。