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ダブルベア・ダブルインバースは長期投資に向かない!

ダブルベア・ダブルインバースは長期投資に向かない

2017年9月17日に「ダブルベアは長期投資に向かないのか」のタイトルで記事を投稿しました。それから5か月が経過しました。そろそろ自分なりの結論を出し、次の投資戦略に活かしていきたいと思います。

結論から申し上げますと、ダブルベアやダブルインバースについて、長期投資に向かないと言わざる終えません。

5か月前、前回の記事を投稿した際に、楽天ダブルベアを買い付けた株価は、7000円前後。そして現在は、5300円。

一方、そろそろ下落するだろうと考えていた日経平均株価は順調に推移し、一時は2万4000円まで到達しました。楽天ダブルベアを買い付けたときの日経平均株価は、22000円でした。日経平均の上昇にあわせ、楽天ダブルベアは下がり続け、一時は35%の含み損に。そして2018年の2月前半の急落の思った通りに価格は戻りませんでした。

結局のところ、楽天ダブルベアへの投資は大きな失敗だったと言えるでしょう。

楽天ダブルベアへの投資は大きな失敗だったと言えるでしょう。

ダブルベア・ダブルインバーが長期投資に向かない理由

1:右肩上がりの成長が基本

まず、景気・経済というものは、右肩上がりでの成長が前提となっています。そのため、株価についても基本は右肩上がりに成長していきます。(日本ではバブルの史上最高値を抜けていませんが、アメリカ市場ではリーマンショックのような暴落があっても、長期で見れば右肩あがりを続けています。)

また、景気の循環で言えば、好景気と不景気は順番にやってきます。当然ですが、長い視野でみると株価は、好景気の時上昇し、不景気の時は下落します。しかし、不景気時の株価下落は急激に短い期間で起こります。そして、それがいつ起こるのかということを当てることはとても難しいことです。株価は景気を先行して動くからです。不景気だと皆が感じるときにはすでに株価は底なのです。ということは、ダブルインバースは価格の下がる期間の方が相対的に長くなりますので、ダブルインバースをずっと持ち続けて、いつかの暴落を待つというのはとても非効率だということが言えます。当然相場が上がっているときは上がる株を買う方がいいに決まっています。そして、損を抱えた株を長期で持ち続けるのは。精神的にも厳しいですよね。

2:ダブルベアのデメリット、長期間保有すると減価

日経平均ダブルインバース・インデックスは、日経平均株価が上昇・下落を繰り返した場合に、マイナスの方向に差が生じ、逓減する可能性が高くなります。また、一般に、上昇・下落の期間が長くなるほどその差が大きくなり、逓減が強まる特性を持ちます。(楽天証券)

株価は一本調子になかなか上がりません。上下を繰り返しながら上昇していくので、その期間が長くなればなるほど、このダブルベアのデメリットが効いてきます。

たとえ、日経平均株価が天井となり、暴落した場合、同じ日経平均株価に戻ったとしても同じ価格まで回復しません。

事例でご紹介しましょう。

2017年10月20日の日経平均の終値は、21,457円

同じ日の楽天ダブルベアは、5510円でした。

2018年2月15日の日経平均の終値は21,464円(+7円)

2018年のダブルインバースは、5440円(-70円)

日経平均が0.33%上がっているのだけなのに、楽天ダブルベアは1.27%も下落しています。

ダブルベア・ダブルインバースは、日経平均の価格が変わらずでも、長期で持ち続けていると資産価値を減らしていくのです。どうりで長期投資に向かないわけです。

便利なダブルベア・ダブルインバースどう使うか

トレンドに合わせて売買する

やはり、株式投資は株価のトレンドに合う形でした方がいいと思います。逆張りだといつ上昇するか(また下落するか)わかりません。これはダブルベア・ダブルインバースも同じです。株価が下降トレンドに入ったら買い。上昇トレンドに入ったら売るそれを続けることが重要です。

しかし、そう簡単ではないですよね。トレンドの転換点をピンポイントで当てるのはそもそも無理です。そこで、私は試行的に一定のルールを定め投資しています。詳しくは別の記事(このページの一番下で紹介しています。)で紹介しますが、大まかにいえば、株式相場(特にアメリカ)や世界のニュースにアンテナを張り、マクロ環境にあわせ、現金を確保しながら、相場がトレンドを崩したら、その現金でダブルインバースでリスクヘッジ、「資産の均衡化」を図ります(保有株の2分の1の額を購入)。そして、さらに下落を続けるようであれば徐々に買い増していきます。

あくまで試行的なルールでして、今後微調整はあるかと思いますが、下落相場で利益を出すことが資産を効率的に増やすためには必要です。少しでも参考にいただき自分なりのルールを考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

ダブルベア・ダブルインバース。とても魅力的な商品ですが、投資の仕方には注意が必要です。しかし、この魅力的な商品を放っておくのはもったいない。

ダブルブル・ダブルインバースを使うことで、相場が上げていても、下げていても利益を得ることができるのです。

どんな投資方法がいいのか、引き続き研究を続けていきます。


記事内でも紹介したダブルインバースの投資方法の試行的ルールを紹介した記事です。

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