コモディティ投資でインフレ対策!
コモディティ投資がインフレの対策に有効なのはご存知ですか?
インフレとはインフレーションを略した言い方す。物価が継続的に上がっていくことを言います。インフレになっていくと、お金の価値は相対的にどんどん下がってしまいます。
現金を持っていても預貯金をしても、お金が増えないどころか、価値が下がっていってしまうなんて残念なことですよね。
そんなときには、「資産運用」をすることがおすすめです。そして、せっかくですから、インフレに強い資産運用をしたいものですよね。
今回は、数ある投資の中でも、特にインフレに強いと言われるコモディティ投資について、解説していきます。
目次
コモディティ投資とは?
「コモディティ」とは、原油や金などのように、世界に流通している汎用性の高い商品のことです。
そういった商品を投資対象とした投資のことを「コモディティ投資」といいます。商品先物市場を通じて取引が行われます。
コモディティは、以下のようなものがあります。
・金やプラチナなどの貴金属
・原油や天然ガスなどのエネルギー
・コーンや小麦などの農産物
他にも、ガソリンやお米などがあります。私たちの身の周りにある多くの商品が、取引対象となっています。
コモディティ投資のメリット
インフレに強い
コモディティは、株式などの権利とは違って実物資産です。ですから、インフレによって物価が上昇すると、それにともなってコモディティも値上がりする傾向にあります。
実物の金や原油の価格が上がった場合、これらに投資をしているコモディティ投資も利益が上がりやすくなります。
リスクヘッジができる
コモディティ投資は株式投資等と組み合わせて分散投資することで、リスクヘッジをすることができます。
株式投資は、企業の業績などの影響で株価が変動します。一方、コモディティは自然環境や政治などの影響で価格が変動します。
それぞれ、影響を受けるものが違います。
ですから、どちらかに悪影響を及ぼす出来事が起こったとしても、もう一方に影響が出る可能性が低いので、投資によるリスクを減らすことが可能です。
特に、金は、世界中どこでも普遍的な価値を有する資産です。なので、「安全資産」とも言われています。
金は限りある資源であり、あと20年程度で枯渇すると言われています。ですから、今後もその価値が下がる可能性は低くなっています。
コモディティ投資のデメリット
価格変動が読みにくい
コモディティ投資では、商品ごとに価格に影響を与える要因が違っています。
代表的な投資対象である原油は、政治や世界情勢により価格が大きく変動します。また、小麦などの農作物は、天候や災害などの影響を大きくうけます。
このような要因は事前に予測することが難しく、価格変動が読みにくくなっています。
為替リスクが発生する
コモディティは外貨建てで決済されるために、相場変動により外貨建て資産の価値が変動する「為替リスク」が発生します。
商品そのものの価格の変動リスクにプラスして、為替リスクについても目を光らせておく必要が生じてしまいます。
配当金や利息などがない
コモディティ投資は保有し続けても利益が生まれず、配当金や利息などを得ることができません。
株式の場合は売却益が小さかったとしても、配当金や株主優待などを得られます。
しかし、コモディティ投資にはこのような利点がないので、ほかの資産運用に比べて運用益が少ない可能性もあります。
コモディティ投資の始め方
コモディティ投資を始めるには、下記の2つの方法があります。
個別のコモディティに投資する
金やプラチナなどの貴金属を現物で保有することが、個人の方にとっては現実的な方法になります。
まとまった資金がある場合は、金地金の購入がおすすめです。金貨ならば、サイズにもよりますが、数万円程度で投資が可能です。
まとまった資金がない場合は、純金やプラチナの積み立てがおすすめです。月1,000円程度から積み立てが可能です。積み立てた量が一定以上になると現物に交換もできます。
しかし、いずれの場合も現物を保有します。そのため、金庫などを自宅に設置する必要も生じてきます。
投資信託やETFで始める
コモディティ投資は、コモディティを組み入れた投資信託で運用することも可能です。
金やプラチナなどの貴金属や原油の価格に連動するETFを購入することで、コモディティ投資と同じような効果を得られます。
ETFは株式市場に上場している投資信託なので、通常の株式のようにリアルタイムで取引することが可能な点もポイントが高いです。
さらに、株式と同じ手数料で取引が可能なので、手数料が割安なネット証券を利用すればコストを抑えることもできます。
まとめ
コモディティ投資はインフレ時に資産価値が向上します。そのため、インフレへの対応策として非常に効果的です。
また、様々なカテゴリーに分けられていますが、生活に密着する品々が多いため、物価と密接な繋がりがあります。
日々の生活の中で物価の変動に気を配ることが、利益を得る方法にもなるのです。
株式以外の投資先を探している場合には、インフレ対策と分散投資の意味からも、コモディティ投資を検討してみてはいかがでしょうか。
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